ミニミニ講座 その3 八王子キャンパス
2009年07月21日 ミニミニ講座 その3 八王子キャンパス
ミニミニ講座 第2回目は「音楽業界の職種について2 レコーディング」
レコーディングエンジニア
簡単に言えば、CDの音源を実際に作る仕事です。
たぶん、一番 言葉としては、なじみがある職種ではないでしょうか?
レコーディングスタジオで、ミュージシャンが演奏する音楽を録音し、より良い状態で録音し形にする仕事です。
形にするとは、CD等のパッケージにして、残すと言う意味です。
更に、近年の技術進歩によって、皆さんが普段使ってるCDプレイヤーやiPodなどの音楽再生装置の性能が飛躍的に良くなってきています。
いい音で聞けるって事は、高音質な物を要求しますよね。
作り手側としては、より技術的なもの、作り込んだものが要求されています。
いくらミュージシャンがいい演奏をしても、レコーディングが良くなければ作品としての価値は出てきません。
CD等の世の中に出回っている音楽すべてが、ミュージシャンとレコーディングエンジニアの共同作業によっ生まれています。
今では、レコーディングエンジニアもミュージシャンのメンバーの一人と言われるぐらい重要な仕事になってきています。
最後に、CDを作る過程でレコーディングの次にある重要な仕事があります。
それは「マスタリング」ほとんど知られていませんよね。
1枚のCDアルバムに入っている曲全てが、同じスタジオ、同じミュージシャン、同じエンジニアで行われることはほぼありません。
人の感性で出来上がった物ですから、曲すべてが音量のレベル的には同じでも、聞こえ方として、同じ音量感であると言うことはありません。
皆さんも経験があると思いますが、お気に入りの曲だけを集めて1枚にしたことありますよね。
その時、レベルメーターでは、同じような振れ(大きさ)でも聞いた感じ、大きい曲、小さい曲があるのと同じです。
それが、1枚のCDであるのでは、まずいですよね。φ(.. )
曲ごどにボリュームを上げ下げするのって面倒だし、聞きにくいじゃないですか。
こういう事が起こらないように、全ての曲に対して、調整・補正をかける必要があります。
もう一つ、重要な仕事で「曲間」を決める作業があります。
曲と曲との間の無音の事なのですが、あれって、一定じゃぁ無いんですよ。
知ってました?
同じ秒数の曲間でも、曲の終わりがゆっくりとフェードアウトしていくような曲と曲の始まりが静かにゆっくりと始まるような曲だった場合、長く感じちゃうんです。
そこで、ちょうど良いタイミングとなるように曲間を調整しています。
まとめると「マスタリング」とは1枚に収める曲全てが聞きやすいように調整・補正をして曲と曲との曲間を決めるという、CD制作の一番最後の重要な仕事です。
「コネタ」ですが、洋楽だと、同じタイトルのCDでも、日本版とアメリカ版とで、音質が違うのがあるって知っていました?
今は、少なくなりましたが、ちょっと前までだと、国それぞれで文化と風習が違う関係から音の好みも違っていました。
そのために、その国用にマスタリングし直して販売しています。それと、ボーナストラックとかおまけも違ってました。
顕著に出ていたのが1990年代です。
なかでも先日惜しまれつつも亡くなった
「マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)」さんの「HISTORY」 日本版とアメリカ(ヨーロッパ)版。
誰が聞いてもすぐに分かるほど違いました。
もし両方手に入れるチャンスがあれば是非、聞き比べてください。すぐにわかります。
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