ミニミニ講座 その6 八王子キャンパス
2009年07月31日 ミニミニ講座 その6 八王子キャンパス
ミニミニ講座 第6回目は「音楽業界の職種について4 ラジオミキサー・放送ミキサー」
ラジオミキサーについてです。
この職種は、名前のまんまラジオ番組のミキサーです。
イメージしやすいですよね。
みなさん、ラジオ番組を聞いていて、同じ放送の仲間のTV番組と比較したとき、何か違いを感じていますか?
たとえば音楽番組を例に挙げるとゲストとして歌手・バンドをお呼びして、司会者とのやり取りがあり、曲紹介があって曲を流す(演奏してもらう)と言うパターンは同じですよね。
司会者(パーソナリティー)・ゲストとリスナー(視聴者)の話に親しみを感じませんか?
身近な話題とか、プライベートな事とか・・・
それには、理由があるんです。
TV番組では、照明、カメラマン、音声・ミキサー、美術・大道具(セットを作る人)たくさんのスタッフが協力して番組が作られています。
それに対して、ラジオ番組では、まず当たり前なのですが、カメラがないので、ゲストも人も普段着だったり、スタッフもミキサーとディレクターぐらいです。
皆さんも同じだと思いますが、たくさんの人の前だと話づらかったり、なかなかフレンドリーにはなりにくいですよね。
そこが一番の違いです。
何でそう出来るの?って言うと、機材も進歩して(便利になって)、スタッフをあまり使わなくても、番組を作なりました。
(スイッチ一つで音楽が流れたり、コマーシャルに入ったりして)
(画が写らないのでマイクも好きなようにセッティング出来たり、もちろんセットもいりません)
ゲストも気軽に出演できるし、更に音だけなので、リスナーも電話を使って簡単に番組に参加出来るます。
こういう事で、番組を作っている人、聞いている人一緒に参加出来ると言うのも理由の一つです。
そこで今、ラジオミキサーに要求されることは、音の技術はもちろんなんですが、番組全体を作れる事
具体的に挙げると、企画・台本制作・ディレクション、ミキサーの4つ全てが要求されています。
学校の校内放送とかと近いですよね。言い換えれば、原点に戻ったと言うことでしょうか?
一方、TV番組の方はと言うと、ハイビジョン・デジタル放送など、どんどんスタッフに対しては、技術的に要求が上がってきています。
まず、映像が鮮明となって、今まで、見えなかった所まで見えるようになってきているし、デジタル化により音もよりクオリティーが上がってきているし・・・
映像に関しては、時代劇の「かつら」屋さんが大変っていうのは有名な話ですよね。
音に関しても、カメラが入っているので、カメラに写らないようマイクをセットし、尚かつしっかりと録らなくちゃいけないし、ハードルがかなり上がっています。
職種的には「音声」とか「放送ミキサー」と呼ばれています。
たとえば、生放送のバラエティー番組とかで、出番でない出演者がイレギュラーで突然ステージに出て来たとき、最初は声が聞こえなくてもすぐに聞こえるようになりますよね。
これは、音声さんがガンマイク(遠くの音が拾えるマイク)を向けて声を拾い、放送ミキサーさんがレベルを取って出しているって事なんです。
会社の方も、前は、ラジオだけ、TVだけという組織の会社でしたが、今では、「放送ミキサー」という事で、ラジオ、TVの両方やってる会社がほとんどとなっています。
放送局がグループ化してきて、TV局、ラジオ局を同じグループ会社として運営していると言うのも理由の1つみたいです。
ちなみに、関東の方で言うと、目ん玉マークで有名な「フジサンケイグループ」さんでは、フジテレビ、ニッポン放送、文化放送、J−WAVE、BAY−FMを運営しています。
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