音響芸術科(音響・レコーディング 専門学校)

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ミニミニ講座 その9 八王子キャンパス

2009年08月11日 ミニミニ講座 その9 八王子キャンパス

ミニミニ講座 第9回目は「CDの出来るまで その1」
皆さんが普段聞いているCDは、どのような過程を経て店頭に並んでいるかを話したいと思います。
?企画会議
 当たり前なのですが、売れないCDを作ってもしょうがないので、企画を考えます。
 まず、ターゲットとなる年齢層を決め、今、何が流行っているのか?
 これから何が流行りそうとかをマーケットリサーチをして決めます。
 CDを買うと、アンケートハガキとか付いてくることがありますよね。
 これらのデーターを吟味して、簡単にいうと「的」を絞るんですね。
 方向性が決まったら、まずは、予算。
 どれだけかけられるか?採算は取れるかなど、結構「大人の事情の話です」
 ドラマとかCMとかのタイアップはココで決まります。
 ここまでは、「プロデューサー」さんとメーカーの偉い人たちの会議です。
?制作会議
 予算が決まったら、いよいよ実現目指しての作業に入ります。
 プロデューサーは、それぞれの担当者を決めます。
 ・音楽ディレクター・・・楽曲の制作、レコーディングの現場対応
 ・デザインディレクター・・・ジャケット、レーベルのデザイン、ポスターなどのデザイン
 ・宣伝ディレクター・・・広告、宣伝の仕方など

ここまでで、CDの内容のほとんどが決まります。

これも「大人の話」ですが歌詞の中に、商品名が入ったり、プロモーションVの中に、商品が出てきたりするのは、企画の段階において、タイアップによるタイアップ先との相乗効果をねらった物です。
特に日本人は、「コレクター」性が強い(何でも集めたい)意識の強い人種なので、プレミア性をつけて、CMバージョンとかTVバージョンとかを初回限定で付けたりするのもそういうことなんです。

やっぱり、「限定」とかって言われると、ほしくなりませんか?
すごい心理をついた先方ですよね。

ここで、ちょっとした「小ネタ」ですがCMバージョンとかTVバージョンとか作り分けなくてもいいじゃんって思いませんか?
それにはわけがあります。
簡単な事ですが、TVとかの歌番組で、その番組のスポンサーとして、タイアップ先のライバル会社が付いていた場合、その曲はNGとなって、歌えません。
それじゃぁ、まずいですよね。かえって、マイナス効果となってしまいます。
なので、商品名とかの部分を変えて、正式版(本来の曲として)リリースしています。
これも「大人の事情」ですよね。

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