ミニミニ講座 その12 八王子キャンパス
2009年08月21日 ミニミニ講座 その12 八王子キャンパス
ミニミニ講座 第12回目は「レコーディングの流れ リズム録り編」
リズム録りとは・・・
前回も触れましたが、音楽の骨格とも言える部分、骨組みを録音します。
パートは一般的には4リズムと言い「ドラム」「ベース」「ギター」「ピアノ(キーボード)」の4つの事を言っています。
マルチトラックレコーディングをしているので、各楽器ごとにバラバラに録音するした方が、「かぶり」がなく楽器単体としてのクォリティーが上がりますが、
あえて、この「かぶり」のリスクを覚悟して、一緒に演奏してもらいます。
※「かぶり」とは、マイクに目的の音以外の物が入ってしまう事。
例として、ドラムは音の大きい楽器ですよね。その音が大きいので別の楽器を録っているマイクにドラムの音が混じってしまう事です。
それと、バラバラに楽器を録音すると、演奏者側からすれば基準となる「クリック」に合わせて演奏するしかありません。
※「クリック」とはメトロノーム「カッ・カッ・カッ・チン」て鳴るやつと同じで曲のテンポで一定になっている音の事です。
普通は、電子音で「ピコピコ」言っている物か「カウベル」の音がドラムの「リムショット」が一般的です。
こうして、各パートを重ね録りをしていくと、リズム的は正確に鳴りますが、なんか機械チックに成ってしまいます。
(まぁ、一人で演奏しているので何の抑揚もなく淡々とした演奏ですよね)
と、言うのは、人間が演奏すると、微妙に早くなったり、遅くなったり一定には演奏出来ません。
でも、一緒に演奏してもらえは、それぞれ他の音を聞きながら演奏するので、みんなそろって早くなったり遅くなったりします。
このテンポの揺れの事を格好良く言うと「ノリ」とか言っています。
特に派手に付いているのが演歌なんかで言う「タメ」ってやつで、わざと一呼吸遅らせて歌ったりしているやつです。
バラバラに録音していくと、この「ノリ」が出ないんですよね。
最近では、「打ち込み」コンピューターを使ってシンセ音源を演奏させいてる物でもわざと、微妙にづらしてこの「ノリ」を演出しています。
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