音響芸術科(音響・レコーディング 専門学校)

音楽で人を幸せにする。



蒲田 八王子 2年制 音響・レコーディング業界のプロをめざす人の情報ブログ 音響芸術科ブログ

ミニミニ講座 その17 八王子キャンパス

2009年09月08日 ミニミニ講座 その17 八王子キャンパス

ミニミニ講座 第17回目は「機材1 マイクについて2」
前回説明した、ダイナミック型マイクロフォン、コンデンサ型マイクロフォンの動作原理を説明します。
今回は、難しいです。こんな感じと思ってもらえれば良いと思います。
理解するのは、入学してから(^^;)
○ダイナミック型マイクロフォン
永久磁石によって作られた磁界の中に、「ダイアフラム」と呼ばれる、アルミや合成樹脂などで作られた薄い振動板に
連結されたコイルを入れた構造になっています。これは、「フレミングの右手の法則」に基づいたもので、外部からの
音圧によって振動板が振動すると、振動板と一体となっている可動コイルも振動します。磁界中にあるので、
「電磁誘導作用」により音圧に比例した「起電力」を発生し、音声電流が得られます。
ダイナミック原理図少し補足すると、「フレミングの右手の法則」(理科とか物理で習っていると思います)
永久磁石とコイル(電線を巻いた物)を近づけたり、離したりすると、コイルに電気が発生するという原理を使っています。
発電機の原理ですよね。これを、応用しています。

【特徴】は
・一般用から業務用まで非常に幅広く使用され、カラオケ、PA(SR)などのハンド・マイクにも適していま す。
・比較的丈夫で大入力に強く、歪みが少なく、音圧レベルの高いドラムや打楽器および電気楽器のスピーカ ーでの収音にも適しています。
・ボーカルの吹かれに比較的強く、コンサートなどで多く使用されます。・温度や湿度の制約も少なく、使用 する場所を選ばず、保管も容易となります。
・金額的にも安価なものがありますので、経費面で有利となります。
・コンデンサー型と比較すると、感度がやや低いです。
・周波数特性では、低域と高域の両端で感度が落ち、レンジはやや狭い傾向があります。

○コンデンサ型マイクロフォン
コンデンサー型は、導電性の薄い振動板の電極と、背面に固定電極のある構造です。この2枚の平行した電極に直流電圧をかけますと、電荷が蓄えられ、
コンデンサーの現象が得られます。外部からの音庄によって、振動板の電極が振動すると、固定電極間との静電容量が変化します。振動電極と固定電極間に、
高抵抗を通じて直流を加えると、静電容量の変化に応じた電圧が抵抗の両端に生じます。この振動の電極板をダイアフラムに置き換えたものが、コンデンサー型マイクロフォンです。
この、マイクロフォンに供給する電源をファンタム電源といい、一般的に48Vが使用されています。
この原理を理解するには、「電子回路」の知識が必要になるので、これこそ入学してから勉強してください。
電機系の高校だと解るかも?
コンデンサ原理図簡単に言うと、小さい音(細かい空気の振動)を拾うために、非常に薄い金属の板を使って、軽く加工した「ダイアフラム」(ダイナミック型の説明を参考してね)

【特徴】
・ダイアフラムが非常に薄く、ボイス・コイルが不要ですので質量が軽く、周波数特性の良好なものが得られます。
・周波数特性がフラットで、原音に忠実な音質を得ることができます。
・レコーディング用から測定用まで、広範囲に利用できます。
・最近では、安価なものも出てきていますが、比較的高価となります。
・コンデンサーを形成するための、直流電圧が必要となります。
・極微少な容量の変化を、音声信号に変換して取り出すため、増幅器が必要となりますが、通常は内蔵されている場合が多いです。
・振動板は、デリケートで衝撃に弱く、また湿度に敏感で弱いので、他の方式より取り扱いに注意が必要ですが、最近では衝撃に強いマイクロフォンが開発されています。

結構、難しいですよね。実は、これって、授業内容そのものなんです(笑)

 

 

 

 

n-56789369 at 9:0 | この記事のURL | |