音響芸術科(音響・レコーディング 専門学校)

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ミニミニ講座 その20 八王子キャンパス

2009年09月18日 ミニミニ講座 その20 八王子キャンパス

ミニミニ講座 第20回目は「機材5 レコーダーについて1」
レコーディングで一番重要な機器であるレコーダーの話をします。
レコーディングとは、言い換えれば記録・保管するってことですよね。
当たり前なのですが、このレコーダー(録音機)が一番重要(大切な物)であり、影響を与える機材でもあります。
前からさんざん出て来ているマルチトラックレコーディングもこのレコーダーが進化して、多チャンネルを録音できるようになったからこそ可能になった録音方法です。

録音チャンネル数は、最初は4chから始まり、今主流の48chへと進化しています。
もちろん最初は、「アナログ」からスタートし、「ディジタル」へ移って来ています。
テープレコーダーと言われる様に、磁気テープが全盛でした。
今主流のDAW(ディジタル・オーディオ・ワークステーション)コンピュータを使用し、磁気テープからHDD(ハードディスク)変わったのは、つい最近で、まだ10年経っていません。

Tape

これがアナログ2インチのテープ

これで24chです。

値段は当時約5万円近くしました。

 

更に、保管も大変です。温度が上がりすぎると、テープが伸びちゃうし、湿度が高ければ「カビ」が生えるし、最低1年に1回ぐらいは、風通しをするなどとても手間がかかります。

と、言っても、中に録音されている物は、非常に高い価値を持っている物ですから仕方がないですけど・・・(´−д−;`)

ちょっと「マメ知識」ですが、世界で一番最初に、このマルチトラックレコーディングをした「アーティスト」は誰でしょうか?
皆さん知っていましたか?
それは「The Beatles(ザ・ビートルズ)」と言われています。
他にもいたのかも知れませんが、世界的にヒット曲だと、やはり一番に名前が出てきます。
当時は、今と違い、4chだったのと、ミキシングも全然違い、例えばヴォーカルが右、コーラスが左とか今まであり得なかった様に極端に振り分けられていました。
当時としては、この様なミキシングはとてもも珍しく(今までなかったので)注目を浴びました。
ベスト盤とかに収録されていますが、今聞くとすごく違和感があり、聞きにくく感じます(^^;)
しばらく、このようなミキシングが流行ったのですが、人間は飽きっぽいので、ステージと同じように聞こえる(今の様なミックス)に戻っています。
単純な話ですが、前に「シングルとアルバム」の話でもしましたが、派手?目立つようなミックスは、一瞬すごく流行るのですが飽きの来るのも早く、自然な感じの方が長く好まれる傾向にあります。
今では、ユーロビート調の曲とかで、アクセントとして所々に使われている様です。

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