音響芸術科(音響・レコーディング 専門学校)

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ミニミニ講座 その21 八王子キャンパス

2009年09月22日 ミニミニ講座 その21 八王子キャンパス

ミニミニ講座 第21回目は「機材6 レコーダーについて6」
前回の続きです。
「マルチトラックレコーダー(Multi Track Recorder)」とても長い名前なので、略して「MTR」と呼ばれています。
ビートルズが最初だろうと、前回話しましたがそうすると1960年代に登場したことになりますよね。
今は2009年ですから歴史としては、約50年経っています。
その中で、録音できるch数も4chから始まり48ch
記録フォーマットも、アナログからディジタル(PCM方式)
ちなみにPCMとは、パルス符号変調(pulse code modulation)
簡単に言えば、CDと同じ形式と思ってもらえれば良いと思います。
これ以上、突っ込むと、もろハードウェアーの話になってしまうので・・・(^^;)
電子工学と通信工学の話になっちゃうます。(笑)

3348

SONY PCM−3348

ディジタル48ch MTR

一番 普及した機器です。

 

ちなみにお値段は約3000万

マンション1軒買えちゃうような値段でした。

さらに、今、主流となっているDAW(Digital Audio Workstation)は、2000年ぐらいから普及しだしているので、まだ10年も経っていません。
音楽業界では、「ProTools」が約98%以上を占めているのが現状です。
ProToolsに関しては、過去にも沢山UPしていますので、今更説明しなくても大丈夫ですよね。

このDAWといってもこの業界はProToolsが普及したおかげで、レコーディングも限れた所(レコーディングスタジオ)でしか出来なかったのが
プライベートスタジオ(個人ベースのスタジオ。マンションの一室等を改造したスタジオ)とか、極端な事を言うと自分の部屋でもマルチトラックレコーディングが出来るようになりました。

ProtoolsHD

ProTools HD システム

本体です。あとは、ディスプレイとキーボード

マウス(パソコンと同じです)

お値段はPC(Mac)込みで約300〜500万ぐらいです。

 

 

一番の違いは、MTRはレコーダーのみなので、他にミキサー卓が必要となります。それも、安くても1000万ぐらいかかります。

ProToolsは、レコーダーの機能はもちろんの事、ミキサー卓の機能も含まれているのでかなりリーズナブルって事になります。
早い話、設備投資にかけるお金が少なくて済む様になり、インディーズレーベルなど個人でCDが簡単に出せるようになってきました。

更に、簡易版と言っては失礼ですが、「LE版」というのもあり、数万円で買える物もあります。

これなら、高校生でもちょっとバイトでがんばれば買えちゃうレベルですよね。
高校の軽音楽部とか、アマチュアバンドでも比較的簡単にレコーディングしたり出来るって事です。
当たり前ですが、クォリティー的には、プロには勝てませんが感性とかは表現できますよね。
プロがアマチュアに負けちゃえば、この業界が無くなっちゃいます(笑)もちろん当校みたいな学校も・・・(^^;)

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